これから投資を始めようとしている人はどういう投資を行えばいいのか迷うかもしれません。今回はアクティブ運用とパッシブ運用の違いについて解説したいと思います。結論から申し上げますと、ほとんどの人はパッシブ運用が正解かもしれません。
アクティブ運用とは、パッシブ運用とは
そもそも投資とは、指数(=インデックス)と呼ばれる沢山の株式の集合した平均株価を目標にして行われます。 これをベンチマークと呼びます。
この平均株価より成績が上回ることを目指す投資をアクティブ投資(積極的)と呼び、平均株価と同じ成績を上げることを目標にする投資をパッシブ投資(消極的)と呼びます。
アクティブ運用では、例えば、ファンドマネージャーがいて、そのファンドマネージャーの判断で株を売ったり買ったりします。
パッシブ運用では、例えば、指数(=インデックス)と同じに動くインデックスファンドに投資をします。パッシブ運用=インデックスファンドと考えてもらって問題ありません。
ちなみに指数(=インデックス)とは、市場を構成する銘柄たちのことです。日本の日経平均225やTOPIX、アメリカのS&P500 などが有名です。
アクティブ運用、パッシブ運用の比較表
アクティブ運用とパッシブ運用の向き不向き
アクティブ運用に向いている人・向いていない人は以下のような人です。
向いている人 | 向いていない人 |
---|---|
リスクを取って高いリターンを目指す人 企業の調査に時間を使うことに抵抗のない人 銘柄選別に興味があり面白いと感じる人 カスタマイズした銘柄で短期的に成果を上げたい人 ↑ファンドに運用を任せる方法もあります。 | リスクをあまり取りたくない人 企業の調査に時間を使うことに抵抗のある人 銘柄選別に興味が持てない人 長期的に成果を上げたい人 |
指数(=インデックス)を超えるかどうか分からないため、リスクが高くなります。それでも、指数(=インデックス)よりも高いリターンを求める人はアクティブ運用が向いています。
また、ファンドマネージャーに任せず、自分でカスタマイズして投資をする場合は、調査・運用に時間をかけれる人はアクティブ運用が向いています。
カスタマイズした銘柄を選別しているため、成長分野に投資が出来ることなどから、短期的にも資産を増やしたい人はアクティブ運用に向いています。もちろん失敗もあります。
逆にパッシブ運用に向いている人・向いていない人は以下のような人です。
向いている人 | 向いていない人 |
---|---|
リスクをあまり取りたくない人 企業の調査に時間を使うことに抵抗のある人 銘柄選別に興味が持てない人 長期的に成果を上げたい人 | リスクを取って高いリターンを目指す人 企業の調査に時間を使うことに抵抗のない人 銘柄選別に興味があり面白いと感じる人 カスタマイズした銘柄で短期的に成果を上げたい人 |
指数(=インデックス)の長期成績は歴史的に見て7%前後となっているため、ある程度、パフォーマンスが計算が出来ます。そのため、安定して利益を出すことが目的の人はパッシブ運用が向いています。
パッシブ運用は、運用する手間や暇が必要ないため、サラリーマンなど普段忙しく働いているビジネスマンに向いています。
経済成長に合わせて、指数(=インデックス)は成長していくため、長期的に資産を増やしたい人に向いています。
まとめ
アクティブ運用とパッシブ運用では、両方とも指数(=インデックス)を基準に考えることは共通しているものの、違いはそれを超えようとするかしないかです。
アクティブ運用とパッシブ運用の違いを考慮しつつ、どちらの投資が自分に向いているか考えて投資を行うことが重要です。
個人的な見解を述べますと、資産形成に時間はかかるものの、ほとんどの人はパッシブ運用が正解かと思います。アクティブ運用でベンチマークを超えられる保証はどこにもありません。むしろアクティブ運用よりもパッシブ運用の方が成績がいいということは現代の常識になりつつあります。
一部の天才トレーダーや投資家がベンチマークをアウトパフォームするのを見ていると、自分もベンチマークをアウトパフォーム出来ると考えると思いますが、私の経験上、これはなかなか難しいです。
時間も掛からず、ベンチマークと同じ成績を残せるパッシブ運用をお勧めする理由がここにあります。
アクティブ運用にチャレンジしてもいいですが、いずれパッシブ運用に落ち着く人が多い印象です。
繰り返しになりますが、投資を行う場合は、アクティブ運用とパッシブ運用のどちらが自分に向いているか考えて行っていただければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。