統合失調症の人への接し方(職場編)

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統合失調症の人は病識がない障害と言われています。そのため、もしかしたら普段から自分のことを統合失調症だと認識している人は少ないと思います。健常者と同じように働けると思っている統合失調症の人も多いかもしれません。

しかし、実際にはほとんどの人は、合理的配慮がない状態で健常者と同じように働くことは出来ないと思います。

目次

統合失調症の人の仕事での特徴

統合失調症の人は以下のような特徴があります。

  • 臨機応変な対応が苦手です。
  • マルチタスクの業務が苦手です。
  • ストレスが溜まりやすいです。
  • 対人ストレスに弱いです。
  • すぐ緊張してしまいます。
  • コミュニケーション能力が弱いです。
  • 調整業務などは苦手です。
  • 大勢の前で話をすることが苦手です。
ポテトサラダ

主治医の意見では、プロジェクトチームや営業などの顧客対応が必要な部署はストレスが多いためおすすめ出来ないそうです。

主治医

コミュニケーションについては、自分の思っていることを相手にうまく伝えるのが苦手でしょう。
また、調整が多い中間管理職のような仕事もおすすめ出来ません。

ポテトサラダ

大勢の前で話をするときは、原稿を読んだり、パワーポイントで話をするなどあらかじめ決まっていることを話すのであれば、何とか対応出来ると思うのですが・・。

どう接するか?

以下のようなことがヒントになると思います。

  • マニュアルのようなものを用いて業務を行うことが得意です。
  • マニュアル作成なども向いているかもしれません。
  • マイペースで出来る業務を行うことが得意です。
  • ストレスの少ない職場環境で働くことが大切です。
  • 対人ストレスの少ない職場で働くことが大切です。
  • ストレスに弱いため、叱責は行わないでください。
  • 適度にフォローアップをする。
  • 何でも相談できる人がいると心強い。
主治医

適度にフォローアップについては、合理的な配慮を一度決めたら、そのままということではなく、業務負荷が大きくないか、体に負担がかかっていないか、病気の症状は出ていないかなど、フォローアップすることが大切になります。
そういう意味では、面倒見のいい上司や先輩がいるととても安心して働くことが出来ます。

ポテトサラダ

私は定年をした再雇用の人になんでも相談していいからね。と常に言われていました。いつも力になってくれて、働きやすかったです。 職場で孤独にせずに、相談する相手がいると心強いと思います。

統合失調症の人は病識がないため、障害者扱いされたり、どうせ仕事が出来ないんだろう。みたいな思い込みで、仕事を振られなかったりするととてもショックを受けます。そのため、周囲の人は健常者と同じように接することが大切です。

こんな症状が出たら気を付けて!

幻覚・幻聴・妄想症状

私ではありませんが、自分の体の匂いが気になり、休み時間になると、毎回銭湯に行く社員がいたそうです。その社員の口癖は「俺臭くない?」だったそうです。結局、その社員は会社を辞めてしまったそうです。このように、幻覚・幻聴・妄想などの症状が出ているときは病気が再発していると考えられるため、医師に相談しましょう。最悪の場合、社員が辞めてしまうかもしれません。

ミスが多くなった

いつもできている簡単なことが出来なくなったり、単純作業でミスが多くなったりしたら注意が必要です。もしかしたら、病気の再発して何か他の事に気を取られていて、仕事に集中できていないかもしれません。このような症状が現れたときも医師に相談することが必要です。私は、ミスが多くなったと指摘され、それが原因で、精神科に行ってくるように人事部や上司に言われました。

意欲減退

今までやる気に満ち溢れていたのに、仕事についてやる気がなくなっていることがあったら、注意が必要です。もしかしたら、病気が再発していて、病気の影響で仕事どころではないのかもしれません。

まとめ

統合失調症の人は、適切な合理的配慮を行えば、健常者と同じように仕事が出来ます。

もちろん、個人差や病気の重症、軽症などの違いはありますが、統合失調症だから出来ないということはありません。しかし、それは、合理的な配慮がある場合に限ります。ストレス耐性に弱かったり、人より疲れやすかったりします。

一度、配慮事項を決めるだけでなく、定期的なフォローアップを行い、病気の症状が出ていないか。体に負担がかかっていないか、確認する必要があります。 そのような、個人の障害特徴を踏まえて、健常者と同じように普通に接していただければと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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