統合失調症の寛解例

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今回の記事では統合失調症の寛解例を紹介します。対象者は統合失調症の当事者の私、ポテトサラダです。プロフィールの略歴にも少し病状について書いたのですが、もう少し詳しく、掘り下げて症状について解説したいと思います。

目次

統合失調症の発症

高校3年生当たりから浪人時代くらいに調子がおかしくなっていました。何か自分がおかしいのです。能力が発揮できないというか、頭が回らない。体がうまく動かないというような正常ではない感覚に襲われます。

その当時は、陽性症状と言われる、妄想や幻覚、幻聴などは出なかったので、なかなか自分の症状に気づきませんでした。そもそもメンタルヘルスについての知識がありませんでした。

しかし、電車の中からみんなが自分を見ているような視線を感じたり、ストレスなどが原因で、まつ毛を全部ハサミで切ってしまったり、おかしい状態ではありました。

結局、浪人時代は満足に予備校にも通えず、その後、1年間引きこもりをしてしまいました。引き籠って、受験のストレスがなくなったのか、大学に通おうと思えました。

体調は万全ではありませんでしたが、大学に進み、社会人と進むことが出来ました。しかし、社会人生活を続けるうちに、仕事のストレスが原因なのかまた症状が再発してしまうのです。

病状の再発

私は俗にいう、集団ストーカーのような現象を経験しました。会社に行く途中にすれ違うインド人が怖いのです。何故か会社に行く途中にインド人とすれ違うのです。そして、キャリーバックを運んでいる人のキャリーバックの音が怖いのです。電車の中で咳をする人が自分に向けて咳をしているみたいで怖いのです。インフルエンザが流行ったときなどは地獄絵図でした。前に座っている女の人が自分を狙っているような錯覚も覚えました。そして、ランニングをしている人が止まって携帯をいじっている人が怖い。私は何かに狙われているのは明らかでした。

ポテトサラダ

インド人と毎日すれ違うのが怖いです。

上司

インド人は沢山いるし、すれ違うこともあるよ。

ポテトサラダ

仕事が終わってから家に帰るまでが怖いです。
部屋に盗聴器が仕掛けられているかもしれません。

ポテトサラダ

ちょっと病気かもしれないな。人事部に相談するか。

その後、しばらくして、人事部と上司から精神科に行ってくるように指示が出ました。何度も断りましたが、上司からの説得があり、しぶしぶ、上司同行の元、地元から父親も呼ばれ、私と上司、父親の3人で会社行きつけの病院へ行くことになりました。

処方された薬で症状が回復

まずは、脳内検査を行います。脳に異常があるかもしれないためです。しかし、検査の結果、脳に異常は見つかりませんでした。

精神科の先生

脳に異常はありませんね。あなたは今、すごく大変な思いをしています。でもあなたが望まなければ、私はあなたを助けることは出来ません。

ポテトサラダ

確かに困っています。でもそれは何かの組織に狙われているためです。

精神科の先生

あなた一人を狙う目的などどこにもないですよ。
脳が疲れているときにそういう症状になります。
まずは少し休みましょう。

ポテトサラダ

確かに、高校3年生から浪人時代にも自分の状態がおかしくなっていたな。もしかしたら、病気の影響なのかもしれない。

私は、ここでしぶしぶ先生の意見に従いました。

ここで処方されたのが、抗精神病薬のリスペリドンです。

私の人生を変えた薬リスペリドン

リスペリドンを飲むと周囲の雑念がみるみるうちに消えていきました。その後、地元に戻り、休職生活が始まりましたが、当時の主治医からは薬の効きがよく驚かれました。

主治医

こんなに薬が効くとは!!

私は軽症なのか薬が効きやすい体質なのか、どちらか分かりませんが、体調は間違いなく回復していきました。ちょっと説明しづらいですのですが、頭の中の情報過多が整理されて、なくなっていくイメージです。

いつも周りの何かに怯えていましたが、それがなくなりました。

薬を飲むことで休職から職場への社会復帰が決まりました。

会社で期待通りの評価を貰えるまで回復

もっと早く自分の病気に気づけていたなら、私の人生は今とは違うように変わっていたことでしょう。

大学ももっと良い大学に入学することもできただろうし、就職ももっといい会社に就職できたと思います。しかし、休職明けしたからというもの、私自身は何も変わっていないと思っているのですが、人事評価は上がっていき、なんとB評価まで登ることが出来ました。(S、A、B、C、D)と評価軸があり、Bは期待通りの成果を上げた人を評価する項目です。

上司

何かあったの? グループ内で一番信頼しているよ。

などと上司からお褒めの言葉もいただくようになりました。

先ほども言いましたが、私自身、何も変わっていません。ただ、リスペリドンという薬を処方されて、1年半休職をして、また働くようになっただけです。リスペリドンが私の人生を大きく好転させてくれました。

その後も評価は、B評価が続き、給料もボーナスも人並みにもらえるようになりました。

もし、リスペリドンがなかったら、もし人事部や上司の勧めで精神科を受診しなかったら、もしかしたら、会社を首になっていたかもしれません。路頭に迷っていたかもしれません。そして、自分の力をうまく発揮できない状態が続いていたのかもしれません。

健常者と同じには行かない

しかし、いくら病状が回復したとしても、健常者の人と同じというわけではありません。やはり、病気の影響で、人より疲れやすかったり、緊張しやすかったり、人間関係や会話、臨機応変な対応が苦手なのです。

仕事をする上でも合理的な配慮を貰って働いていましたし、残業は20時間までにして貰いました。その後、残業はゼロになりました。

私は、猛烈に働きました。休日は、資格取得と株式投資の調査で手一杯でした。

FIRE達成と言う名の無職誕生

私は遂に念願だったFIREを達成します。毎日毎日大変な日々でした。平日は仕事、休日は資格取得と株式投資に追われ、ようやく手に入れたFIREでした。私は今の生活に満足していますが、もし、何らかの形でまた会社員として働くことになったら、私は就労移行事業所へ行こうと思っています。会計やWEBデザイナーなどのスキルを学びながら、就職を支援してもらえます。

役所の利用に関しての申請が必要ですが、就労移行事業所の見学をする際にスタッフの方が教えてくれると思います。

もし私と同じ無職でブランクのある人や、一旦会社を退職して次の職場を探そうとしている人など気になる人がいましたら就労移行事業所も視野に入れてみてください。

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まとめ

私は運よく軽症だったのかもしれないのですが、薬を飲むことで症状は回復に向かう人が大半のようです。今は昔と違い、いい薬が出来ているので、しっかり薬を飲んで治療をしましょう。

また、もし、人生にというのは大袈裟かもしれませんが、人間関係がうまくいかないとか、うまく成果が上がらないとかで悩んでいるのであれば、精神科や心療内科を受診することをお勧めします。私のように自分では病気を認識できない病気もあります。

精神科や心療内科では医師の目から病気かどうか判断してもらえます。たとえ、病気でなくても行く価値はあるかと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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